フィルタの話
以前の記事で、Gmailの設定についての記事を書きました。
勝手に迷惑メールにされないように、全ての受信メールが合致するフィルタを作成し、
「迷惑メールにしない」にチェックを入れるというものでした。
基本はその設定だけで使っているのですが、
いくつかあるアカウントのうちの1つだけは、
他のアドレスに転送するためのアドレスとして使っていました。
つまり、フィルタの条件に合致した場合の動作として、
「迷惑メールにしない」「指定したアドレスにメールを転送」
とすることで、すべてのメールを転送するという使い方です。
フィルタの動作を変更
PC上にも転送先のメールサーバにもメールは保存されているので、
私としては、Gmail上にメールを残しておく必要などありません。
で、フィルタの条件に合致した場合の動作に、「メールを削除する」を加えてみました。
つまり、やりたかったことは、
「すべてのメールを迷惑メール扱いせずに転送し、Gmailのサーバからは削除する」です。
実際テストしてみると、意図した通りの動作をしてくれました。
トラブル発生
ところがその直後のこと。
Gmailから再ログインを促されたのですが、ログインできなくなりました。
表示されているメッセージは
「このアカウントはGoogleポリシーに違反する行為に使われていたようです」。
無情にも、アカウントが無効にされてしまいました。
設定を戻そうにもアカウントが無効なのでログインができません。
そのアドレスは、個人で作ったgmail.comのものではなく、
Gmailのサービスを利用した別のドメイン名のアドレスだったため、
自分でアカウントを復元することができません。
当該ドメインの管理者に連絡して、アカウントを戻してもらい、
その後、フィルタの設定内容を元に戻しました。
考えられること
問題は、何がGoogleポリシーに違反すると判断されたのかはっきりしないことです。
Googleはそれを教えてくれませんから、自分なりに考えてみました。
今回の設定で変えたのは、
「メールを削除する」という動作を追加したことだけですので、
多分次のいずれかでしょう。
①「すべてのメールをサーバから削除」だけで、
Gmailのアドレスそのものをメールの捨て場所に使っていると判断された。
②「全てのメールをGmailのサーバに残さずに転送する」というのが、
第三者への攻撃目的だと判断された。
(実際の転送先はISPから与えられた自分自身のアドレスであり、
悪用ではありません。)
ちなみに、悪用するために複数アカウントを持つのは駄目ですが、
複数アカウントを持つこと自体はポリシー違反ではありません。
①②のいずれであるか、はっきりさせたいところですが、
今使っているアカウントで試して無効化されても困りますし、
テスト用のアカウントを追加して試すと、
悪用するために複数アカウントを作成したとみなされ、
既存のアカウントともども消されかねません。
今はそのリスクを負えないので、検証はしません。
結論(注意点)
Gmailで全てのメールが合致するフィルタでメールの削除を行うと、
アカウントが無効化される可能性があるので、お気を付けください。
今後に向け
今回無効化されたのは、20年ぐらい前から使っているメインのアドレスです。
復旧できなければ、あちこちにアドレス変更の連絡をしなければならないところでした。
そもそもプロバイダが変っても、人に教えるアドレスを変えずに済ませるために、
転送アドレスを使っていたのですから、これでは本末転倒です
幸いなことに今回は復元してもらえましたが、
動きの読めないGmailに頼りきるのは怖いですね。
サブアドレスとして使うのは良いとしても、
メインは独自ドメインのアドレスに切り替えることを考えた方がいいかもしれません。